松代象山地下壕 案内図 |
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日本人を中心に、朝鮮人労働者や技術者が昼夜を問わず突貫工事が進められた。
◆ 見学できるコースは延長519m ◆
地下壕は格子状に掘られ、昭和天皇が入る予定であった。コンクリートの建物まで続いている。(現在は地震観測所として利用されている)
岩盤は堅く、削られた断面は槍先のように鋭く尖っていた。朝鮮人労働者・技術者達が削岩機で岩に穴を開けダイナマイトを仕掛け、岩をくり貫いていった。
洞窟内にはハングル文字なのか、日本語にない文字が多く書かれていた。その文字が洞窟内に写真で展示してあった。
戦争を物語るこの歴史的資料を後世まで残し、戦争の無意味さを伝えていきたい物です。
また、ボランティアガイドをしてくれている団体があります。
このガイドの説明で当時の歴史的背景や朝鮮人労働者の待遇などが良く分かります。
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ガイドの依頼先
松代大本営の保存をすすめる会
пEFax 026-228-8415
ホームページからも申し込みができます。
また、「もうひとつの歴史館・松代」建設実行委員会でも、松代大本営と「慰安所」をテーマに歴史を解説しています。 |
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松代象山地下壕 |
第二次世界大戦の末期、軍部が本土決戦最後の拠点として、極秘のうちに、大本宮、政府各省等をこの地に移すという計画のもとに、昭和19年11月11日午前11時着工、翌20年8月15日の終戦の日まで、およそ9ケ月の間に当時の金額で2億円の巨費と延300万人の住民及び朝鮮人の人々が労働者として強制的に動員され突貫工事をもって構築したもので全工程の75%完成した。
ここは地質学的にも堅い岩盤地帯であるばかりでなく、海岸線からも遠く、川中島合戦の古戦場として知られているとおり要害の地である。松代地下大本営は舞鶴山(現気象庁地震観測所)を中心として皆神山、象山に碁盤の目の如く掘抜き、その延長は10q余に及ぶ大地下壕である。
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松代象山地下壕の現況
総延長 5853.6m(うち138.7mを信州大学宇宙線地下観測室となっている)
概算掘削土量 59,635m3 ・床面積 23,404u (長野市の解説) |
@削岩機ロッド |
削岩機はコンプレッサーから送られる圧縮空気を操作する搾手部と、回転する鉄棒のロッド部と、その先端についた岩を砕くビツトから成つている。
当時はこの削岩機により岩に穴を開け、そこにダイナマイトを仕掛け破砕した。この時抜けなくなつたロッドが壕内に数本ある。
なお、削岩機のロッドによる穴跡は壁面に無数に残つている。
当時、鉄が逼迫していて削岩機のロッドは大変貴重な物でした。本来は何とかして取り出しますが、これはどうにもならなかったのでしょう。 |
地下壕の内部 |
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まだ、未完成の壕 |
真剣に説明を聞く来観者 |
A非公開部分に書かれた文字等の写真 |
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コーリャン |
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イネ科の一年草。赤い外皮を精白して米などに混ぜて炊いて食べていました。
栄養価も少なく消化しにくいものです。 |
松代象山地下壕の入口
毎日、多くの方が訪れています。
入場は無料です。受付で拝観を申して出てください。 |
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