私、倉橋重松 北アルプス 槍ヶ岳
2007.9.2〜5
妻、倉橋純子
 夏の仕事を終え、ご苦労さん会と妻の慰労を兼ねて槍ヶ岳へ登ることを決めていた。しかし、なかなか天候が良くならず決めていた日程は雨に祟られ、登ることが出来なかった。毎日、天気予報とにらめっこしていた。
 9月2日の朝、「今日、上高地に入れば、二日間曇りでも、チョッとの晴れ間が期待できる」と直感し、女房殿と相談し急遽登山を決行した。午前中は涸沢は風が強い雨に祟られて下山してきた夫婦と出会った。何とも残念そうであった。上高地から、横尾へ向かった。体重が増え先日登った根子岳の後遺症でかかとが痛かったが、足運びは快調であった。天候の不安もあったがまずは、横尾山荘へ。着いて早速、お風呂へ入った。なんとジェットバスで足の裏のメンテナンスには最高。気持ちい〜。
 翌朝(3日)朝食を頂き、洋食の弁当を貰って、いざ槍へ。途中、槍沢が朝日を浴びた渓流が光芒のごとくキラキラと輝いていた。夢中でシャッターを切っていたら、急にメモリーが一杯ですとカメラのメッセージが表示された。エッエッどうしたんだ!、槍沢ロッジに到着し、新規に購入したカメラをチェックしたらなんとなんとメモリーカードが入っていません。パソコンに入れたままであったことを思い出した。あ〜ァ!
 仕方なく、内蔵のメモリーだけで撮影するしかなく最小の画素数とワイド画像だけを使い、この行程をこなすことを決意し、今まで撮った画像は全て初期化せざるを得なかった。何とも残念。力が抜けてきた。
 なんとか気を取り直して、槍へ向かった。
 登りつめていくと、小さな花たちが訪れた人々を歓迎しているようで重い足取りも軽くなる気分であった。写真はチングルマの花穂、ミヤマダイコンソウ、ハクサンフウロの種子などが槍ヶ岳へ通じる尾根によく映えていた。
ノコンギク トリカブト ヨツバシオガマ アオノツガザクラ
 途中で山岳ガイドさんの案内で登山していた喜寿を超えた老夫婦に出会った。私たちと同じ宿に泊まっていた方でした。私たちより後に出て、追い越していった。さすがにペース配分のうまいガイドでした。こんなお年寄りを槍ヶ岳まで登らせるとは。拍手喝采を心の中でしていた。その反対に私はくたびれ顎を出していた。
 そのガイドさんも私を励ましてくれ「もう少しで槍が見えるよ」と教えていただいた。また、ヒュッテ大槍からの眺望、ご来光はとても良く、朝焼けの槍ヶ岳が拝めることを教えていただき急遽ヒュッテ大槍泊まりに決め宿に向かって登り始めた。登りつめていくと先に到着した老夫婦の奥さんが手を振って励ましてくれていた。その姿を一瞬若い女性に見えて心がはずんだ。
 この老夫婦とガイドさんと一緒に夕食をとり話がはずんでいくと、なんと菅平に関係ある人だった。ペンション部員の宿に冬は良く常駐し、冬の根子岳登山のガイドしている方でした。益々親近感を覚え、菅平観光の一つにしていきたいと思いはつのりました。
明け方4時半、槍ヶ岳山荘に灯火。山頂でご来光を待つ人々がいた。  朝5時。時事刻々と闇 
の空が赤くなり始めた。
5時20分。朝日が雲海 
の中から顔を出しました。
槍ヶ岳が朝日を浴び、赤くなった瞬間です。
前夜は前線が通過し大雨。朝焼けが終わり、今日は快晴。西鎌尾根で槍ヶ岳山頂へ向かった。
穂高、北穂高を背景に 槍ヶ岳直下は間近 急な梯子を登り切った妻
槍ヶ岳の方から山頂
へアタックする妻 
梯子を登る妻 山頂で景色を満喫している妻
 見ている私のお尻の反対側がゾクゾク、ヒンヤリする崖を登る妻です。私は、帰りの足を心配し、登頂は最初から断念していました。登りコースと下りコースがあり一方通行。下から見ていると崖を垂直に降りているようで怖かった。
ガスが上昇し、はく離現象が始まり、槍ヶ岳を彩りはじめた
槍ヶ岳の肩の小屋「槍ヶ岳山荘」から大喰岳、中岳方面を望む
槍ヶ岳の肩の分岐から西鎌尾根、双六岳方面を望む
下山途中、雲が湧き、そのシルエットが槍ヶ岳の雄姿を一層引き立てていた。
途中、花々と赤く色づいた実が彩っていて美しかった。
クサボタン チングルマの花穂 ガマズミの実 白花のヒメシャジン
チングルマ オオヒョウタンボクの実 槍沢の水は冷たく透明度も高い。昔より綺麗に感じた。
新村橋から横尾方面を見る 途中の池には立ち枯れの木
と北穂高岳を映していた 
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